国や市町村等官公庁が手掛ける大規模工事や、地域住民の方々のご自宅のリフォームまで、幅広く事業を展開しています。街づくりに関わるどんなご要望にも応えられる点が強みです。以下では、代表的な事業を2つご紹介!
土木事業と一言で表しても、種類は様々です。地域の皆様が日常的に使われる道路や公園整備はもちろん、土地の造成や水路など、通常は目にしないインフラや、河川工事・護岸工事といった災害から街を守るための仕事まで。建築事業と比べ、より多くの方々の暮らしを支える仕事が多い点が特徴です。知らず知らずの内に、苅田建設工業が手掛けるインフラを利用している方も多いのではないでしょうか。
事例1
淀川水系床下川護岸補強工事
この工事の主な工程は、大きく分けて2つ。1つ目は、鋼矢板(※)約180枚の打ち込みです、陸側から河川内へ打ち込むことで、水や土の流入を防ぎ、その後の作業が安全かつ円滑に進められるような環境を整備します。鋼矢板の打ち込みにあたっては、川の底より下にどのような障害物が埋まっているかが事前にわからないため、陸側から専用機材を用いて障害物撤去を実施しました。
そして2つ目が、コンクリート被覆と呼ばれる工程です。水・油等による浸食・腐食を防ぎ、耐久性を向上させるため、約400㎡ものコンクリート表面を専用の樹脂材料で覆います。見た目も工事前と比べるとかなりキレイな仕上がりとなっています。※鋼矢板:護岸、岸壁、防波堤、橋梁、水門の基礎など土木建設の現場で広く使用されます。工事予定地盤に鋼矢板を打ち込んで壁を構築、水圧や土圧を防御し、土砂や地下水、海水などの流出入や漏洩を防止します。
事例2
長州久々知線道路改良工事
兵庫県尼崎市長洲西通にある長州久々知線道路の地盤改良や擁壁設置などを実施しました。工期は約9か月、金額としては1億円を超える案件です。依頼主である尼崎市さまから当初提示された計画では、土留め(※)が2段および3段梁であったため、擁壁と呼ばれる立ち上がり壁を3回に分けて施工していく手間のかかる計画となり、工期もかなり厳しくなる見通しでした。そこで当社が、各土留め材(鋼矢板、腹起し、切梁)をサイズアップし、盛替コンクリートを打ち込む形に変更した計画を提案。これによって立上がり壁につなぎ止めを施すことなく1回で打ち込み可能となったため、工期を短縮でき、予定工期内に竣工することができました。 ※土留め:法面や崖、盛土などの崩壊を防ぐため、コンクリートブロックや石、現場打ちなどで『土を留める』ことです。土留め工事は、土を留めるために行う工事のことを指します。
個人住宅や企業オフィスの新築・改築リフォーム工事のみならず、官公庁が手掛ける工事もあります。土木事業と比べ、お客様一人一人と、より近くで直接コミュニケーションを取ることが多い点が特徴です。お客様のこだわり・要望をしっかりを理解し、期待以上の出来に仕上げることができた時にいただける、直接の感謝の言葉が何よりのやりがいです。
事例1
Kさま アトリエ改築改修工事
お客様からは「服飾のアトリエとわかるような建物にしたい」「元の建物をできるだけ活かしたい」というご要望がありました。そこで、建物の一部を解体し駐車場にする以外、屋根・柱・梁をそのまま活用。
外壁は、既存の壁材に鋼板を貼る工法でおしゃれな外観を生み出し、内装も一新することで、まるで新築のような現代風なアトリエの見た目に蘇らせました。
さらに設計士の方とも相談し、玄関部分ははさみの刃をイメージしたデザインにすることで、服飾のアトリエであることをシンボリックに表現するなどの工夫も凝らしました。
事例2
わかば西小学校改築工事
正門前にある学校のシンボルツリーである1本の桜の木を絶対に枯らして欲しくないという強いご要望がありました。そのため、水やり以外の人員の立入を禁止したり、木に近い場所を掘削するときには木の根を傷つけないよう慎重に掘り進めたりなど、細心の注意を払いました。最終的には工事完了の際も、満開の桜を見ることができました。
また、住宅街に囲まれていたことから、振動騒音計等を用いて、振動・騒音対策も実施。近隣の皆様からの工事以外の問い合わせにも真摯に対応した結果、良好な関係を築くことができ、無事に工事を完了できました。